もくじ
こんにちは、旺秀塾 講師の生澤です。
今回は「文章問題を簡単にするコツ」をお伝えします!
算数・数学で多くのお子さんが苦手になる原因として上げられるのは、文章問題になると解けなくなることです。
計算問題はよく出来るのに、文章問題になると途端に手が止まったり、問題自体を難しいと思ってしまい、考えることさえも止めてしまう生徒が多いです。
特に勝山中は松山市の中でもテストが難しので、これから説明する方法を習得してぜひ試して見てください。
頭の中がグチャグチャ状態・・・。
まず初めになぜ簡単な問題が文章になると解けなくなる原理を説明します。
始めに文章を読むことで色々な情報が入ってきます。
例、リンゴが5個、みかんが3つ合わせるといくつでしょう?
この文章には「リンゴ」「5個」「みかん」「3個」「合わせる」「いくつ」と言うように単語がたくさん入ってきます。書かれている単語自体の意味は難しく無いのですが、リンゴが5個のイメージにみかんが3個入ってきて、それを1つにまとめた時のイメージが入ってきます。その上最後には単位を「個」で表さないと行けないルールも入って来ることで、単純な5+3=8の計算式が文章のおかげで頭がグチャグチャの状態で情報の整理が出来なくなっています。
部屋で例えると、
おもちゃの片付ける場所はわかっていても、おもちゃや本、ゲームなど色々な物が増えると途端に片付けるのが面倒くさくなり、諦めてしまうことってありませんか?それと同じ現象が頭の中で起こっています。
文章内で得た情報をきちんとある場所に持って行くこと(情報の整理)が出来れば、計算自体は基本的な問題なのでそれほど難しくなく解くことが出来ます。しかし情報の整理の方法を間違えると、途端に意味がわからなくなり、勘違いが起こったりしてしまいます。
計算問題は、
公式に従って計算することで答えが出ます。
しかし、文章問題になると
①文章の意味を理解する
②式を立てる
③公式に従って計算する
というように問題を解くまでに2つの工程が増えることによって、情報が整理出来ずに間違いにつながってしまいます。
そこで文章問題の情報を整理する方法をお伝えします。
ポイントはこちら↓
「格助詞」に注意せよ!
「格助詞」とは・・・<文中で他の語と、どんな関係にあるかを示す助詞>
と言われてもよくわからないですよね・・・。
日本語でいうと・・・「が・の・を・に・へ・と・より・から・で・や」の10種類です。
例えば、
「私が〜」「 私を〜」「 私に〜」「 私から〜」
名詞の後ろにつくことで、「主語」だとわかるしるしです。
桜 が 咲く。
桜 の 咲く季節だ。
「が・の・を・に・へ・と・より・から・で・や」に○をつけてみよう!
算数、数学の文章問題でこの「が・の・を・に・へ・と・より・から・で・や」が出て来たら、まず○をつけて見ましょう。
すると、何を聞かれているのかわかってきます。
まずは小学生の文章問題で試してみよう!
例題
定員250人の電車に350人が乗っています。定員の何%の人が乗っていることになりますか。
この文章に○をつけると
○をつけることで文章が細く切れていきます。
それにより一つ一つの単語が分かれていき、文章の意味がわかりやすくなります。
それを格助詞で見やすいように改行すると
定員250人 の
電車 に
350人 が
乗っています。
定員 の
何% の
人 が
乗っていること に
なりますか。
改行することにより、普段横に長い文章もわかりやすくなると思います。
このように普段難しく感じる文章も、ひと工夫して情報を整理することで簡単な文章に変わります。
<答え>350人÷250人=1.4
1.4×100%=140%
このように文章を「が・の・を・に・へ・と・より・から・で・や」で区切ることにより、長い文章も意味がわかりやすくなります。
次は中学生の文章問題で試してみよう!
では次に中学生の一次方程式です。
答えを見る前に自分で実際にやってみましょう!
例題
りんご 5 個とみかん 10 個を買った。代金の合計は 1500 円だった。
りんご 1 個の値段はみかん 1 個より 30 円高い。みかんは 1 個いくらか。
この文章に○をつけると
それを格助詞で見やすいように改行すると
りんご5個 と
みかん10個 を
買った。
代金の
合計 は
1500円だった。
りんご1個 の
値段 は
みかん1個 より
30円高い。
みかんは
1個いくらか。
<答え>
みかん1個の値段をx円とすると
りんご1個の値段はみかんより30円高い・・・(x+30)
みかんは合計で10x、りんごは合計で5(x+30)
この合計が1500円ということは
10x+5(x+30)=1500
10x+5x+150=1500
15x=1350
x=90 【答】みかん1個 90 円
このように「が・の・を・に・へ・と・より・から・で・や」で区切ることで、中学生レベルの文章も小学生の文章問題レベルへと変えることが出来ます。
この方法でを小学生の頃から練習すると、文章問題を読んでも自然と意味が一回で頭に入り、クイズ問題ように楽しく解くことが出来るようになります。
勝山中に行かれる潮見小、清水小、姫山小、湯築小のお子さんは特に意識しておきましょう。勝山中は文章問題が難しいので早い段階から慣れておくと良いでしょう。
このように勉強は教えられた方法を一工夫することで、わかりにくいことも簡単になります。この方法は国語でも使えるので、またの機会に説明します。
他にも聞きたいことなど、疑問などあればこちらまでお問い合わせください。
何かアドバイス出来ることがあればお答えします。
旺 秀 塾<個別指導・中学選抜クラス(集合授業)>
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